2019年10月25日ついにGoPro HERO 8が発売になりました。
そこで今回は、GoPro HERO 8 vs DJI Osmo Action どっちを買うべき?と題して両者を比較し、どちらのアクションカメラが優れているか、また、どの様なユーザーにオススメできるのかを紹介していきます。
Contents
GoPro8(ゴープロ8)ってどんなカメラ?
GoPro8とは、今や言わずと知れたアクションカメラの代名詞とも言うべき GoProの最新作で、前作のHERO 7から更なる進化を遂げています。
GoProの歴史は2004年に遡ります。
サーフィンが趣味だった青年ニック•ウッドマン(創業者)の手によって開発された手に装着して水中撮影ができるフィルムカメラとして登場します。
その後2010年に発売されたHD HEROオリジナルで一躍世界トップシェアに躍り出ました。
2016年発売のHERO 5以降は1年毎にモデルチェンジしており、その度に新たな機能で世界中から注目されてきました。
そして2019年。最新作GoPro HERO 8が発売となりました。
価格は、税抜き50,800円(公式サイト)と前作のHERO 7より1万円ほど高くなっています。
ここではそんな最新のHERO 8の注目機能についてご紹介したいと思います。
Hyper Smooth 2.0
”ジンバルキラー”。GoPro HERO 7で初めて搭載されたハイパースムースという手振れ補正機能がさらにパワーアップしてHERO 8に搭載されました!!
主な特徴は、オフロードやランニングなどの過酷なシーンでも、まるでジンバルを使用しているかの様な滑らかな映像が撮れるという本当にすごい手振れ補正機能です。
HERO 7からの進化点としては、HERO 7では一部の解像度・フレームレートのみに対応でしたが、HERO 8では全解像度・全フレームレートに対応!
さらに”ブースト機能”を搭載し、画面を少し小さく切り取る(クロップする)ことにより、手振れ補正がさらに1段アップ!
これらの進化によって今までよりも更に過酷な条件でもブレの少ない滑らかな映像を撮ることが可能になりました。
Super Photo + 高性能HDR
写真スーパーフォト。こちらもHERO 7から搭載されている機能でHDR、ローカル トーン マッピング、ノイズ低減を駆使し、どんな明るさでも美しい写真を自動的に撮影可能とする機能です。
HERO 7からの進化点は、より高性能なHDR。コントラストを引き上げ、ブレを除去し、更にはアルゴリズムを改良することによりより緻密で迫力のある写真の撮影が可能になりました!
防水性能
GoProはとにかくアクティブにガシガシ使っていきたいもの。
防水性能は本体のみで水深10mまで完全防水!
HERO 7では着脱可能だったレンズカバーを本体と一体型とすることで更に水が侵入しにくくなっています。
但し、レンズカバーが傷ついた時に交換ができなくなっていますのでご注意ください。
Time Warp2.0
現実離れした映像体験。HERO 7から搭載されたタイムワープが更に進化!
ここで少し、タイムラプスとタイムワープの違いについて触れておきましょう。
タイムラプスとは、固定されたカメラで一定間隔で写真を撮り、それを繋げて動画にしたもの。
タイムワープとは、タイムラプス撮影中にも手振れ補正機能を効かせることで、カメラを移動させながらブレのないタイムラプス動画を撮影することができる機能です。
タイムラプスでもカメラを動かすことはできますが、ブレてしまってとても見れる映像にはなりません!
タイムワープと比べるとそのすごさがよくわかります。
そんなタイムワープが新たな機能を追加してHERO 8に搭載されました。
なんとタイムワープ撮影中に撮影者の速度に合わせて自動で撮影速度も変更してくれるのです!
更に、撮影者の好きなタイミングで画面をタップすることで動画の速度を自由に変更可能となり、タイムワープ中にいきなり通常の動画スピードにして、またタイムワープに戻す。
のようなことも可能になりました!
DJI Osmo Action (オズモアクション)ってどんなカメラ?
DJIといえばドローン、ジンバルなどの分野ではトップブランドとして既に有名です。
昨年発売された超小型ジンバル搭載カメラ DJI Osmo Pocketでもかなり話題となりました。
そんなDJIから発売されたGoProキラーとも言うべきアクションカメラが、
このOsmo Action(オズモアクション)です。
2019年5月に発売となったOsmo Actionは税抜き40,700円(公式サイト)。
そんなOsmo Actionの特徴を見ていきましょう。
Rock Steady(手振れ補正機能)
Osmo Actionの手振れ補正機能はその名もRock Steady。
最大の特徴は4K/60pでの撮影時でも手振れ補正が使用できるというところ。
当時の最新GoPro HERO 7は広角レンズでフィッシュアイ補正を使用した場合、2.7Kまで解像度を下げなければいけませんでした。
しかし、Osmo Actionは4K撮影時も歪み補正が使用でき、ブレ、歪みの少ない映像を撮影可能となっています。
但し、HDR動画モードでは手振れ補正が使用できないので、ここだけは注意が必要です。
防水性能
とにかくGoProに勝ちたいOsmo Action。
防水性能でもGoProの上をいく本体のみで水深11mまで使用可能となっています。
GoPro8は水深10mまでなので1mの差があります。
デュアルディスプレイ
Osmo Action最大の特徴であるデュアルディスプレイを搭載。
本体前面に1.4インチのディスプレイを搭載しており、自撮りの際にカメラアングルを確認しながらの撮影が可能となっています。
※GoProも前面にディスプレイがありますが、ステータス表示のみ。12月にディスプレイモジュラーが発売予定。
GoPro8も自撮り撮影しやすいようにディスプレイの発売は予定していますが、オズモアクションのようにディスプレイが埋め込まれていないため、コンパクトさに欠けます。
この点はやはりオズモアクションに軍配が上がりそうです。
ビデオブログなどで、自撮りを頻繁に撮る方にはオズモアクションはかなり使い勝手が良いと言えるでしょう。
GoPro8とDJI Osmo Action比較
ここからはいよいよ両者の比較に入っていきたいと思います。
ジンバルキラーのGoPro HERO 8か、GoProキラーのDJI Osmo Actionか。
両者の特徴を比較しながら紹介していきます。
自撮りをするならOsmo Action
前項でも紹介しましたが、Osmo Action最大の特徴であるデュアルディスプレイ。
このおかげでYoutuberに限らず多くの自撮りユーザーがストレスなく自撮りを楽しめるようになっています。
GoPro HERO 8も2019年12月発売予定のディスプレイモジュラー(¥9,600、税別)という拡張キットを購入すればモニターのフリップが可能となり、自撮りの際には撮影者側にモニターを向けることが可能となる予定です。
しかし、ここはオズモアクションの方が使いやすいでしょう。
写真、動画性能はGoProに軍配
2016年以降毎年アップグレードを繰り返しているGoProだけあって写真、動画の性能は文句なしです。
Super Photo
Time Warp2.0
Hyper Smooth2.0
これでもかと新技術を投入してくるあたりはさすがとしか言いようがありません。
更にはアプリと連動した水平維持機能(ホラインゾンレべリング)も新搭載され、手振れ補正に関してはもはや敵なしといったところでしょうか。
アクセサリーの多さはGoPro?
長い間アクションカメラ業界で世界No.1を走り続けているGoProだけあって、アクセサリーは豊富にあります。
しかし、Osmo ActionのフレームはGoProと互換性があるため、GoPro用のアクセサリーを使用することも可能となっています。
気になる本体サイズは?
アクションカメラである以上、ヘルメットや服、バックパック等に装着して撮影することも多々あるため、サイズや重量は重要ですよね。
GoPro HERO 8は幅66.3mm×高さ48.6mm×厚さ 28.4mmで重量は126gとなっています。
前作のHERO 7(62.3mm×44.9mm×33mm、116g)から少し大きくなり、重量も10g重くなっているのですが、HERO 8はなんと本体にマウントが内蔵となっているのです。
なのでフレームをつけた状態のHERO 7(142g)より16g軽くなっているのです!
対するDJI Osmo Actionは幅65mm×高さ42mm ×厚さ35mmで重量は124gとなっています。
本体のみでGoProと比較すると、正面から見るとOsmo Actionの方が小さいですが、厚さはOsmo Actionの方があり、重量はほぼ互角というところでしょうか。
しかしながら、Osmo Actionは本体にアクセサリー用のマウントが内蔵ではないのでフレームの装着が必要となってきます。
フレーム装着後は重量面で若干の不利となります。
壊れた時の保証は?
GoPro HERO 8(¥50,800)もDJI Osmo Action(¥40,700)も安い買い物ではありませんよね。
万が一壊れた時の保証はチェックしておきたいところだと思います。
まずはGoProから。
製品に満足いかなかった場合、購入後30日以内であれば返金保証が受けられます。(オンラインストアでの購入の場合)
また、月額600円(税別)の定額制サービスGoPro Plusに加入することで年間2回まで壊れてしまったGoProのカメラを”無条件に”交換してもらえます!(但し、手数料がかかります)
更にこのGoPro Plusに加入すると容量無制限のクラウドストレージが使用可能になり、GoProで撮影した動画をクラウド上で保管することもできます。
また、公式サイトgopro.comのマウント+アクセサリーが50%OFFで購入できちゃいます!
カメラが壊れなくてもその他のサービスで月額が無駄にならないように配慮されていますね。
次に、DJI Osmo Actionです。
こちらはDJI Care RefreshというサービスをOsmo Action購入時に合わせて購入します。(¥4,950、税別)
そうすることで年間2回まで有償ですが破損したカメラを交換してもらえます。
(1回目:¥4,400、2回目:¥4,800)
こちらのサービスでカメラを交換する際の送料はDJIが負担してくれます!
注意点としては、家電量販店などでは保証の対応はできません。
DJIとの直接やりとりが必要になるので、少し手間がかかる点がデメリットとなります。
GoProは、購入した家電量販店でも対応してもらえます。
保証に関しては、今の所、GoProが有利と言えるでしょう。
GoPro8、オズモアクション比較まとめ
ここまでGoPro HERO 8とDJI Osmo Actionの様々な特徴について比較してきましたが、読者の皆様にはどちらが魅力的だったでしょうか?
ジンバルキラーと言われたHyper Smoothを更に進化させたHyper Smooth2.0。
より緻密で迫力のある写真の撮影を可能にしたSuper Photo+高性能HDR、Time Warp撮影中に自由に速度調節可能になったTime Warp2.0。
これら数々の新機能を搭載し、マウント内蔵型にすることで重量を抑え、12月発売予定のモジュラーによってさらなる機能の拡張も可能としたGoPro HERO 8。
ドローン、ジンバルで世界トップブランドとなったDJIがGoProキラーとして送り込んできたDJI Osmo Action。
デュアルディスプレイによってストレスなく自撮りができ、更にGoPro互換のマウントによってアクセサリーの少なさをカバーしています。
そしてGoPro HERO 8より約1万円安いという事もあり、これからアクションカメラを使ってみたい。という方々にも購入しやすい価格のDJI Osmo Action。
アクションカメラは旅行先などでもコンパクトで手軽に動画撮影が楽しめるという事で近年人気が高まってきています。
そんな中でも特に注目度の高い2製品を紹介させていただきました。
普段から自撮りをメインに動画撮影をされる方はOsmo Actionがおすすめ。
よりアクティブに、様々な表現をしたいという方にはGoPro8というように使用されるシーンや挑戦したい表現でどちらのカメラにするか選ばれると良いでしょう。
どんな製品か気になっていた方、これから購入しようとしていたけど、どちらが良いか迷っていた方の参考になれば幸いです。